まちの見聞特派員レポート 広報わこう2024年8月号掲載記事

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ページ番号1011281  更新日 2024年8月1日

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白子川の鳥たち

まちの見聞特派員
網代 雅代

 この写真は、白子川で見かけたアオサギを水木橋の上から写したものです。
 白子川は埼玉県と東京都の境に横たわる一級河川。通勤経路をこの川沿いに変更したのは、カルガモを一羽ここで見かけてからです。朝食をあてにするかのようにシラサギが数羽来ているのを知ったのは、この後でした。カルガモはここ数年数を増やし、季節になるとかわいい子どもたちを連れて川上から下ってきます。川面を見事に飛び回るセキレイやキセキレイは、一年中水辺でよく見かけますが、秋になるとカルガモ以外のカモ類も飛来します。全身真っ黒で、額とくちばしが白いオオバンは、水掻きが木の葉のような形です。上からその足元を見ていると、まるで藻でもくっつけているかのように、ひらひらしています。おとなしい性格だと聞きますが、さすがにコイが餌と勘違いして突っついてくるときは、足を食べられては大変とでもいうように、慌ててコイの頭を蹴ろうとします。ウもどこからかとんできて、見事な潜水で、ボラの稚魚たちを追いかけます。夕暮れの葉陰にゴイサギを見つけた時は、初めて見るその姿に、驚きました。これを全て橋の上、つまり鳥たちの頭の上から観察できるというのが醍醐味です。何より得をした気になるのはカワセミです。神経質で動きの速い鳥ですが、少し高めの澄んだ鳴き声をあたりに響かせながら移動してくる癖があるので、声が聞こえたらすぐに橋の真ん中に行って下を見て待っていると、きれいなコバルトブルーの背中を見ることができます。捕食の瞬間も出会いました。そしてアオサギ。飛び立つ瞬間の神々しさには、何度出会っても感動します。
 昔は公害で悪名高き白子川でしたが、現在はこの川の環境を維持しようとするすべての皆さんの努力のおかげで、美しい流れとなり、生き物の日々の営みを支えています。一人一人の心ある行いに感謝せずにはいられません。皆さんも、機会がありましたら、どうぞ白子川を橋の上から覗いてみてください。

画像:白子川とアオサギ
白子川とアオサギ

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