令和6年1月19日(金曜日)開催「発達障害の社会のハードルについて学ぶ」「市民から信頼される議会」
議員研修会 午前の部
- 日時:令和6年1月19日(金曜日)午前10時から正午まで
- 会場:和光市役所議事堂 3階 全員協議会室
- 演題:「発達障害の社会のハードルについて学ぶ」
- 講師:合同会社mojo 共同創業者 渡辺すみれ子 氏
目的
近年、目には見えづらい様々な発達障害(ADHD・ASDなど)は診断数が増えてきています。一方、社会や行政のルールは未対応な部分も多く、ルールの整備や福祉の支援が求められています。このような背景を踏まえ、発達障害の当事者でもある講師から体験談も併せて、発達障害の特徴や社会のハードル、支援方法などについてお話を伺い、見識を深めるため研修会を実施しました。
研修会の概要
- 「職場の発達障害」を取り巻く環境
- 「職場の発達障害」を知る
- 行政としての支援を考える
研修の感想
- 発達障害で、ADHD・ASDなどの重なりについても、当事者からの話を聞き、理解することが必要であり、上司・同僚との話し合いができる環境により理解を進める方策を考えていくことが大切と考える。
- 発達障害について多くの人に理解してもらうため、もっと市民啓発が必要と思う。
- ADHD・ASDの障害者の特性を知ることによりお互いの理解が高まり、障害者雇用が推進される。二次障害を防ぐために、不調のサイン(不眠、食欲減退、仕事を休むなど)に気づき早い時期に治療が必要だと思う。
- 障害の特性への無理解、不十分な職場環境の整備等で、発達障害のある人の能力が生かせない状態は、本人が苦痛であるばかりでなく、組織としても非常に損失の大きいことであると実感しました。
- どうしたら皆が気持ちよく働くことができ、生産性を上げることができるのか、組織全体が障害の特性への理解を深める努力が必要だと思います。また、実務的にどのようにすれば好ましい職場環境がつくれるのか、具体的な対応を提案できるアドバイザーとつながっていくことも必要ではないかと思いました。
- 今回の話を聞く中で、発達障害であろうが、健常であろうが、人と付き合う中で大切なことは同じだと感じました。一緒に活動する方への配慮と敬意は必要であると。
- 発達障害では、ADHDやASDを中心に研修を受けさせていただき、理解が深まった。特に、合理的配慮が2024年4月からより拡大されていき、企業の顧客に対しても適応されるとのことで、企業に対しても市議会議員として周知を図る必要性を感じた。研修の中で繰り返し述べられていた、発達障害への「正しい理解」ということの重要性を認識しました。特に、グラデーションがある中で、個人ごとに対応が異なる点、二次障害なども考慮しなければいけない点など、講義をしていただいた渡辺さんの実体験に基づいて、より深く理解することができた。
議員研修会 午後の部
- 日時:令和6年1月19日(金曜日)午後2時から午後4時まで
- 会場:和光市役所議事堂 3階 全員協議会室
- 演題:「市民から信頼される議会」
- 講師:早稲田大学マニフェスト研究所事務局長 中村健 氏
目的
少子高齢社会や市民ニーズの多様化を背景とし、財政的な課題を踏まえ、議員は地域住民の暮らしを守り、まちの活力を維持するための活路を開いていく責務を果たさなければなりません。また、議会には、市民のために税金が効果的に使われているか執行機関を監視し、有用な提言を行う役割と権限があります。市民の期待に応え、議員一人ひとりが担うべき責務を果たし、市民から信頼される議会であるために必要なこと等について、見識を深めるため研修会を実施しました。
研修会の概要
- 時代の認識
- 議会の役割
- 全国の事例
研修会の感想
- 一口に「市民のため」と言って議員活動をしていても、それが本当に市民のためになっているのか、市民がそれを望んでいるのかについてはより慎重に考えていく必要があることを再認識した。
- 課題解決のために議会として何をすべきかという点については、それぞれが市民の代表である議員が何を考えているのかを出し合い、議論するための議員間討議の必要性も改めて認識するとともに、速やかに導入について検討を始めなければならないと考えた。
- 和光市のデジタル化が相対的に遅れているとの指摘に、問題意識を持つとともに、議員の立場でできることを模索していかなければいけないと思いました。
- 次世代を担う子どもたちの視点の特徴は、社会やそこに生きる人を市場としてとらえるのではなくもっと長期にわたる視野で見ることができている点にあり、政策に携わるときお手本にしなくてはならない点だと思います。
- 和光市においても議会運営委員会において「議会改革」を進めていますが、なかなか進まない部分、また慣例や旧態を引きずってしまう部分など、課題は山積みで今回の研修を通じて改めて、もう一度初心に戻り、課題を明確にし進めていきたいと感じさせられる研修でした。
- 全国最年少の首長経験者の講義らしく、今までの常識に凝り固まってはいけないと思う反面、現状のルールがどのような経緯で決められてきたのかを知ることも重要であると考えた。
- 特に住民や地域に貢献する議会になるため、地域課題を解決・地域を創造できる議会にするためにアクションプランが大切であるとの指摘は考えさせられる。従来の予算の使い方は楽だが、住民意識や価値観の変化とのギャップは大きくなっていく。
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