令和3年度沿道環境調査結果

道路沿いの地域の環境について、市では主要路線で継続的に調査を行っています。令和3年度に国道254号など主要6路線(7地点、表1)で測定した各路線の自動車交通量、騒音、簡易測定法による二酸化窒素濃度の測定結果をお知らせします。

調査は令和3年11月9日（火曜日）から11月12日（金曜日）に実施しました。

国道254号

• 国道254号線は市中央部を東西に横断する4車線を有する道路です。
• 児童センター北側の1日の総交通量は42,348台／日で、平均交通量は昼間2,230台/時、夜間834台/時と、夜間でも非常に多くの交通量がありました。
• 大型車混入率の平均値は、昼間24.7%、夜間42.5%でした。
• 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準については2時間帯(昼間・夜間)とも基準値を超過していました。要請限度については、2時間帯のうち昼間のみ基準値を満たしていましたが、夜間は超過していました。
• 二酸化窒素濃度は0.023ppmであり、平均値よりも低い濃度を示しました。

県道練馬川口線

• 県道練馬川口線は市南東部に位置し、4車線を有する道路です。
• 牛房歩道橋付近の1日の総交通量は48,150台／日で、平均交通量は昼間2,520台／時、夜間979台／時と、夜間でも非常に多くの交通量がありました。
• 大型車混入率の平均値は、昼間21.9%、夜間43.0%でした。
• 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準については2時間帯のうち昼間のみ基準値を満たしていましたが、夜間は超過していました。要請限度については、2時間帯とも基準値を満たしていました。
• 二酸化窒素濃度は0.027ppmであり、平均値より高い濃度を示しました。総交通量が多く大型車混入率も高いことから、自動車排気ガスの影響で二酸化窒素濃度が高くなったと考えられます。

県道新倉蕨線

• 月見が丘住宅付近は、市西部に位置しています。
• 1日の総交通量は10,332台／日で、平均交通量は昼間592台／時、夜間107台／時でした。
• 大型車混入率の平均値は、昼間9.5%、夜間12.7%でした。
• 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準と要請限度ともに、2時間帯（昼間・夜間）とも基準値を満たしていました。
• 二酸化窒素濃度は0.019ppmであり、平均値よりも低い濃度を示しました。

県道新座和光線

• リラティブ和光前は、市中央部に位置しています。
• 1日の総交通量は12,966台／日で、平均交通量は昼間731台／時、夜間160台／時でした。
• 大型車混入率の平均値は、昼間10.5%、夜間13.5%でした。
• 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準と要請限度ともに、2時間帯(昼間・夜間)とも基準値を満たしていました。
• 二酸化窒素濃度は0.021ppmであり、平均値よりも低い濃度を示しました。

県道和光インター線

消防分団車庫付近

• 消防分団車庫付近は、東京外環自動車道「和光IC」及び市街地内と県道練馬川口線を結び、市北部に位置しています。
• 1日の総交通量は5,892台／日で、平均交通量は昼間336台／時、夜間65台／時でした。
• 大型車混入率の平均値は、昼間12.0%、夜間13.3%でした。
• 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準と要請限度ともに、2時間帯(昼間・夜間)とも基準値を満たしていました。
• 二酸化窒素濃度は0.022ppmであり、平均値よりも低い濃度を示しました。

和光高校北側バス停付近

• 和光高校北側バス停付近は、東京外環自動車道「和光北IC」と県道練馬川口線を結び、市北部に位置しています。
• 1日の総交通量は20,298台／日で、平均交通量は昼間1,097台／時、夜間343台／時でした。
• 大型車混入率の平均値は、ほかの県道と比較して高く、昼間34.4%、夜間49.8%でした。
• 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準については2時間帯(昼間・夜間)とも基準値を超過していました。要請限度については、2時間帯とも基準値を満たしていました。
• 二酸化窒素濃度は0.030ppmであり、平均値より高い濃度を示しました。交通量が多く、トラックやダンプ等の大型車混入率が高い路線であるため、自動車排気ガスの影響で二酸化窒素濃度が高くなったと考えられます。

東京外環自動車道の側道（市道529号線）

• 足洗地蔵付近は東京外環自動車道の側道（市道529号線）で市北部に位置しています。
• 1日の総交通量は7,896台／日で、平均交通量は昼間421台/時、夜間145台/時でした。
• 大型車混入率の平均値は、昼間19.4％、夜間43.0%でした。
• 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準と要請限度ともに、2時間帯（昼間・夜間）とも基準値を満たしていました。
• 二酸化窒素濃度は0.027ppmであり、平均値よりも高い濃度を示しました。東京外環自動車道と並走している地点のため、東京外環自動車道の影響で二酸化窒素濃度が高くなったと考えられます。

令和3年度沿道環境調査結果表(表1)

• ※表中の等価騒音レベルは、要請限度の基準値を満たしているものは“○”、満たしていないものは“×”を記載しています。
• ※昼間(6時00分～22時00分)、夜間(22時00分～6時00分)の2区分の時間帯とします。

	測定路線	地点	交通量（台／日）総量	大型混入率 （％）	二酸化窒素濃度 （ppm）	等価騒音レベル LAeq（dB) 昼間　実測値	等価騒音レベル LAeq（dB) 昼間　基準値	等価騒音レベル LAeq（dB) 夜間　実測値	等価騒音レベル LAeq（dB) 夜間　基準値
国道	254号線	児童センター北側	42,348	30.6	0.023	73（○）	75	72（×）	70
県道	練馬川口線	牛房歩道橋付近	48,150	28.9	0.027	70（○）	75	69（○）	70
県道	新倉蕨線	月見が丘住宅付近	10,332	10.6	0.019	66（○）	75	62（○）	70
県道	新座和光線	リラティブ和光前	12,966	11.5	0.021	67（○）	75	63（○）	70
県道	和光インター線	消防分団車庫付近	5,892	12.4	0.022	65（○）	75	60（○）	70
県道	和光インター線	和光高校北側バス停付近	20,298	39.6	0.030	72（○）	75	70（○）	70
市道	529号線	足洗地蔵付近	7,896	27.3	0.027	62（○）	75	59（○）	70

用語説明

• 二酸化窒素濃度の環境基準：1時間値の1日平均値が0.04～0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。（本調査による二酸化窒素の平均濃度：0.024ppm）
• 要請限度：自動車の騒音により、生活環境が著しく損なわれる場合に、公安委員会や道路管理者に必要な措置の実施要請をしたり、意見を述べたりできる限界値で、車線数と用途地域により、昼間(65～75dB)、夜間(55～70dB)の範囲で設定されている。

過去の沿道調査結果について

• 沿道環境調査結果