農家さんのお話
今月は和光市南の加藤 勇治さん、信子さんご夫妻にお話を聞きました。
加藤さんご夫妻は、勇治さんのご両親の家族4人で露地野菜経営をされています。都市近郊という立地条件を活かし、農産物直売センターへの出荷や契約栽培を中心として、多品目の野菜を生産しています。
トマトの栽培は約600平方メートルある大きなパイプハウスで行っていて、現在は長期間の収穫が出来て暑さにも強い「麗夏」という品種を栽培しています。ハウスの温度が高くなりすぎると花の受粉が出来ず、実がつきにくくなるので、温度に気をつけながら有機質肥料を使い、美味しいトマトの生産に努めていらっしゃいます。


小寺さんは、鯛一さんご夫妻と、息子の淳一さんご夫妻の家族4人で梨・ぶどうの果樹経営をされています。住宅街にある自宅に隣接した果樹園があり、庭先販売や電話での配送サービスも行っています。
梨は昭和30年代から、ぶどうは昭和40年代から栽培を続けていて、甘くて美味しい果樹を作るために良質な肥料を選び、熱心に手間を掛けて育てています。ぶどうは、3,000平方メートルある果樹園で栽培しています。


原田さんは、猛さんご夫妻と、息子の明さんご夫妻の家族4人で、年間を通じて、キャベツ・大根・ブロッコリー・きゅうり・ナス・枝豆・トマトなど、様々な露地野菜を栽培していらっしゃいます。
現在栽培しているキャベツは「しずはま2号」という品種で、葉が柔らかくて食べやすいのが特徴だそうです。
早くから自分が育てた野菜を地元の人に食べてもらいたいという地産地消の考えを持ち、平成9年から野菜の自動販売機による販売を行い、和光農産物直売センターにも積極的に出荷するなど、直売に力を注いでいらっしゃいます。また、食べてくれる人のことを考え、低農薬で、有機質堆肥を多用した栽培方法で野菜を育てています。
20年も前から近隣の小学生の農家見学を受け入れ、昔の農機具を紹介をしたり、農産物の移り変わりを教えるなど、子どもたちの教育にもご尽力されています。


良く売れる日は一日に何度も野菜を入れないと追いつかないそうです。
上原 高明さんにお話を聞きました。
上原さんは、高明さんご夫妻と長男の正吉さんご夫妻の4人で、バラやカーネーションを始めとした様々な花の栽培と、直売のための露地野菜栽培を行っています。
昭和40年頃からカーネーションの栽培を続けてきて、昭和62年頃からはバラの栽培も始められ、現在はバラを中心として年間に30万本を生産しています。直売センターにも1日に10~20束のバラを出荷しているそうです。
バラは様々な種類があって、市場に流通しているのは300種類以上になり、上原さんも8~10種類のバラを栽培しています。新しい品種が日進月歩で誕生しているので、人気となる品種をいち早く見つけて取り入れることが大切だそうです。今は人気が上がっている「サムライ」という赤い色のバラを栽培していらっしゃいます。



3棟で2,500平方メートルの広さです
和光市新倉の加藤 幸治さんにお話を聞きました。
加藤さんは、幸治さんご夫妻と息子の隆治さんの3人で、ほうれん草・人参・ねぎなどの露地野菜栽培を行ってらっしゃいます。加藤さんは農産物直売センターへの出荷はもちろん、学校給食への出荷も積極的になさっています。ほうれん草は、夏を除いた1年を通じて栽培していて、特に甘みを増す12月~3月の間は、毎日のように出荷されているそうです。
冬ほうれん草の特徴である甘さを生かすため、おひたし・バター炒め・味噌汁で食べるのが一番美味しいとのことです。
下の写真は、トンネル栽培のほうれん草畑の様子です。写真右上の奥から、左下の手前に向かって、トンネルごとに種を撒く時期を少しずつずらすことで、安定的に収穫量が得られるように工夫されています。


和光市下新倉の深井 征男さんにお話を聞きました。
深井さんは、奥さんのツヤ子さんとお二人で、大根やほうれん草などの露地野菜栽培をしておられ、農産物直売センターへ菜の花を出荷する和光市内では数少ない農家さんです。
そのため旬の時期に安定的に収穫できるように、種まきの時期を少しずつずらして行ったり、菜の花は一度収穫するとまた別の枝から花(食べる部分)が出てくるため、新しい枝が成長しやすいようこまめに肥料を追加したりと工夫をされています。
深井さんが栽培されているのは、「寒咲き菜の花」という品種で、寒い時期に開花するそうです。苗(10月頃)を害虫から守るため農薬を使用するが、収穫期は寒い時期なので虫が付きづらく、最低限の防除で栽培していらっしゃいます。
ツヤ子さんにおススメの調理方法を伺ったところ「天ぷら・おひたし、スパゲティ・混ぜご飯、何にでも使えます。」とのことです。緑黄色野菜なので栄養も豊富、美味しいこの時期に豊富なレシピでたくさん食べたいですね。

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