埼玉県地震被害想定調査が公表されました
東日本大震災を踏まえ、首都直下地震に備えた新たな被害想定を実施
平成25年8月1日、埼玉県地震被害想定調査について記者発表がありました。
本調査結果をふまえ、今後の防災減災対策に反映します。
1 県が実施した地震動推計の考え方及び想定する地震
(1) 地震動推計の考え方
- 最新の科学的知見や過去の被害地震を踏まえ5つの想定地震を設定し検証
- 首都圏に甚大な被害が想定される東京湾北部地震について、震源の深さが従来の想定より浅いという最新の知見を反映した再検証の実施
- 1703年の巨大地震(元禄型関東地震)を想定し県への影響を新たに検証
- 科学的知見に基づく最大級の想定地震に変更(関東平野北西縁断層帯)し新たに検証
(2) 想定する地震と県としての結果概要
- 東京湾北部地震
フィリピン海プレート上面の震源深さが従来の想定より浅いという知見及び最新の地下構造の研究成果を反映して検証
⇒ 埼玉県内における震度6弱の範囲が縮小し、南東部に集中、前回(19.9)と同様に震度7の地域なし - 茨城県南部地震
フィリピン海プレート上面の震源深さが従来の想定より部分的に深いという知見及び最新の地下構造の研究成果を反映して検証
⇒ 震度6弱の範囲が縮小し東部に集中 - 元禄型関東地震
1703年発生のM8級の巨大地震を想定し本県への影響を新たに検証
⇒ 震源(相模湾~房総沖)が遠いため、地震動は東京湾北部地震に比べてかなり小さい、最大震度は6弱 - 関東平野北西縁断層帯地震
深谷断層と綾瀬川断層を一体化した最大級の地震に想定を変更
⇒ 断層周辺で震度7全市区町村で震度5強以上 - 立川断層帯地震
最新の研究成果による震源位置を反映して検証
⇒ 断層周辺で震度6強南西部を中心に同心円状に影響
2 県から示された地震動推計結果の概要
(1) 想定する地震における和光市の最大震度
東京湾北部地震:6強 茨城県南部地震:6弱 元禄型関東地震:5強
関東平野北西縁断層帯地震:北5強、中央6弱、南6弱
立川断層帯地震:北6弱、南6弱
※ 和光市としては東京湾北部地震が最大震度(現行計画の想定地震に同じ)
(2) 東京湾北部地震の震度領域
- 震度6強の領域は南東部県境からおおむね4kmの範囲に集中(前回調査では震度6強の領域は南東部県境からおおむね10kmの範囲に散在)
- 震度6弱の領域は南東部県境からおおむね10kmの範囲に集中(前回調査では震度6弱の領域は南東部県境からおおむね35kmの範囲に散在)
今後の予定
1 埼玉県
平成25年12月までに埼玉県被害想定報告書が発表され、それに基づき埼玉県地域防災計画を修正します。
2 和光市の対応
平成26年以降に、埼玉県被害想定報告書に基づき和光市の被害想定を改訂し、それらに基づき和光市地域防災計画を修正します。
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