HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)

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ページ番号1003750  更新日 2024年1月25日

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子宮頸がんについて

子宮頸がんは子宮の入り口である子宮頚部の表面の細胞にがんができる病気で、日本では年間約11,000人の女性が子宮頸がんの診断を受け、毎年約2,900人の女性が亡くなっています。

子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因と言われていますが、このウイルスは女性の多くが「一生に一度は感染する」といわれるウイルスです。感染しても、ほとんどの人は自然に消えますが、一部はがんになってしまうことがあります。

現在、感染した後にどのような人に発症するのか分かっていないため、感染を防ぐことががんにならないための手段です。

HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン予防接種の積極的な勧奨の再開について

令和2年10月9日付けで「ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種に関する情報提供の更なる充実を図ること」と国から通知を受けたことにより、和光市では積極的勧奨にあたらない情報提供(リーフレットのみ)を個別の通知で行っていましたが、

令和3年11月26日で「最新の知見を踏まえ、改めてHPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められた。今後の対応の方向性も踏まえつつ、積極的な勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」という旨が厚生労働省から都道府県を通じて全国の市区町村に通知(以下PDFファイル)され、HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン予防接種における積極的な勧奨の再開が決定しました。

なお、「積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方への対応」によるキャッチアップ接種について、このページでお知らせしています。

キャッチアップ接種についての通知は、令和5年度に以下のとおり発送を予定しています。

定期接種の対象学年(小6~高1)の女子については、小6以上であれば通知が届く前から接種することができます。

(通知の時期以降に転入された方は、母子手帳を持参すると、健康増進センターでお渡しができます。)

なお、通知は標準的な接種開始時期である中1に行うものとし、時期は以下の通りです。

通知対象生年月日

通知の時期

平成22年4月2日~平成23年4月1日生 令和5年夏頃予定

予診票はHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンを実施する各医療機関、又は母子手帳をお持ちのうえ健康増進センターでお渡しすることができます。
なお、すでにお送りしたHPVの予診票は、9価ワクチンの定期接種開始後も引き続きお使いいただけます。

HPV(ヒトパピローマウイルス)は、子宮頸がんの原因となるウイルスです。
このウイルスによる感染の一部を防ぎ、子宮頸がんを予防するための方法として、接種をご検討ください。
接種を検討される方は、以下のリーフレットを必ずお読みいただき、このワクチンの有効性とリスク等を十分にご理解いただいたうえで、体調の良い時に接種を受けてください。

写真:小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版)の表紙
小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ
(概要版)
写真:小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)の表紙
小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ
(詳細版)
写真:HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(受けた後版)の表紙
HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ
(受けた後版)

参考

HPVワクチン定期接種について

対象者

接種日現在、和光市に住民登録がある小学6年生~高校1年生相当の女子

令和5年度の対象者
平成19年(2007年)4月2日~平成24年(2012年)4月1日生まれ

その他の対象となる方

平成9年(1997年)4月1日~平成19年(2007年)4月1日生まれの女子については、キャッチアップ接種の制度があります。

令和5年度

平成9年4月2日~平成19年4月1日生まれ
令和6年度
平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれ

接種期間が定期接種対象者とは異なります。詳しくはこのページの「キャッチアップ接種について」をご参照ください。

接種可能期間

小学6年生となる年度の初日(4月1日)から高校1年生となる年度の末日(3月31日)

接種場所

指定医療機関

費用

無料 ※ただし、指定医療機関以外での接種や必要回数を超えての接種、市の予診票を使用せずに接種した場合等、定期予防接種の規定が守られない場合は有料となります。

接種方法

初回接種(1回目)接種時に次のいずれかのワクチンを選択し、同一のワクチンを3回(※2回)接種します。3回の接種を完了するためには、約6か月~1年を要します。接種感覚を考慮し、計画的に接種してください。

2価ワクチン(サーバリックス)

標準的な接種スケジュール:中学1年生の間に1回目の接種を受け、1か月後に2回目、1回目から6か月後に3回目を接種
《このスケジュールで接種ができない場合》→1回目から1か月以上の間隔をおいて2回目、1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上の間隔をおいて3回目を接種

4価ワクチン(ガーダシル)

標準的な接種スケジュール:中学1年生の間に1回目の接種を受け、2か月後に2回目、1回目から6か月後に3回目を接種
《このスケジュールで接種ができない場合》→1回目から1か月以上の間隔をおいて2回目、2回目から3か月以上の間隔をおいて3回目を接種

9価ワクチン(シルガード)

標準的な接種スケジュール(15歳になるまでに1回接種):6か月後に2回目を接種
《このスケジュールで接種ができない場合》→5か月未満で接種した場合、3回目の接種が必要

標準的な接種スケジュール(15歳になってから1回接種):2か月後に2回目、1回目から6か月後に3回目を接種
《このスケジュールで接種ができない場合》→1回目から1か月以上の間隔をおいて2回目、2回目から3か月以上の間隔をおいて3回目を接種

キャッチアップ接種について(積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方への対応)

対象者

令和5年度
平成9年4月2日~平成19年4月1日生まれの女子
令和6年度
平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女子

接種期間

令和4年4月1日から令和7年3月31日まで(費用や接種場所は定期接種に準ずる)

通知時期

平成9年4月2日から平成19年4月1日生まれの女子には、令和5年5月ごろ発送予定

(通知が届く前でも接種をうけることができます。予診票は母子手帳をお持ちの上、健康増進センターで受け取っていただくか、医療機関に配布済みのものをご使用ください)

写真:【平成9年度生まれ~平成18年度生まれ】までの女性へ大切お知らせの表紙

HPVワクチン接種における保護者の同意・同伴について

13歳未満の方への接種については、保護者の同意・同伴が必須です。
それ以上の年齢の方の対応については以下のとおりです。

13~16歳未満の方の接種について

保護者の同意があれば、保護者の同伴なく接種を受けることができます(同伴の要否は医療機関によって異なります)
同伴しない場合は、(1)保護者自署、(2)住所、(3)緊急の連絡先の3点を記載した予診票(下部に記載か所あり)を持参のうえ、接種を受けてください。

16歳以上の方への接種について

16歳以上の方への接種には、保護者の同意・同伴を要しません。予診票下部には接種を受ける方ご自身の署名が必要です。

HPVワクチンの積極的勧奨の差し控えにより定期接種の期間を超えてから任意接種を受けた方への費用の補助について

対象者(以下のすべてを満たす者)

  1. 平成9年4月2日~平成17年4月1日生までの女子
  2. 令和4年4月1日時点で和光市に住民登録がある方
  3. 高校2年生相当学年の年度の初日から令和4年3月31日までに国内の医療機関でHPVワクチン(2価・4価・9価)の任意接種を受け、実費を負担した方
  4. 接種をした何らかの記録を提出できる方

実施期間

令和4年9月1日~令和7年3月31日の受け付け分に限ります

ご注意

  1. 費用の補助には上限があります
  2. 接種した記録が何もない場合は費用請求の申請をお受けすることができません
  3. 令和4年4月1日時点に他の自治体に住民票があった方は、転入前の自治体にお問い合わせください
  4. 任意接種を行ったにも関わらず、その回数分のキャッチアップ接種を行った場合、費用の補助は行うことができません
  5. 費用の補助後に、不正等が認められた場合には、費用を返還していただくことがあります
  6. 期間以外での申請は受け付けることができません。ご注意ください

写真:償還払い申請の手続きについてのチラシ

HPVワクチンの効果・副反応について

効果・有効性について

HPVワクチンは、子宮頸がんを起こしやすいHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぐことができます。

国内外の研究において、HPVワクチン接種によるHPVの感染や子宮頚部異形成の予防効果が示され、ワクチンの有効性は10年以上の長時間持続することを示唆する結果が示されています。

さらに近年、海外の大規模調査において、子宮頸がんの予防効果も示されてきています。

HPVは1度でも性的交接触の経験があれば誰でも感染する可能性があることから、HPVワクチンを接種する場合は、性交渉開始前に接種することが推奨されています。

なお、子宮頸がんは検診で比較的早期に発見できるがんであるため、子宮頸がん予防には、ワクチン接種の有無に関わらず20歳になったら定期的に検診を受けることが大切です。

副反応(予防接種後に見られる症状)について

HPVワクチン接種後には、多くの方に接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。

頻度

サーバリックス

ガーダシル

10%以上 痒み、注射部位の痛み・赤み・腫れ、腹痛、筋痛・関節痛、頭痛、疲労など 注射部位の痛み・赤み・腫れ
1~10%以上 じんま疹、めまい、発熱など 注射部位の痒み・出血・不快感、頭痛、発熱など
1%未満 注射部位の知覚異常、しびれ感、全身の脱力 手足の痛み、腹痛など
頻度不明 手足の痛み、失神、など 疲労感、失神、筋痛・関節痛など

(厚生労働省「HPVワクチンに関するQ&Aより抜粋」)

また、ワクチン接種後に見られる副反応が疑われる症状については、接種との因果関係を問わず収集しており、定期的に専門家が分析・評価しています。

その中には、稀に重い症状の報告もあり、具体的には以下のとおりです。(2013年3月までの報告のうちワクチンとの関係が否定できないとされた報告頻度)

病気の名前

おもな症状

報告頻度※

アナフィラキシー

呼吸困難、じんましん等を症状とする重いアレルギー 約96万接種に1回

ギラン・バレー症候群

両手・足の力の入りにくさ等を症状とする末梢神経の病気 約430万接種に1回

急性散在性脳脊髄炎(ADEM)

頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気 約430万接種に1回

複合性局所疼痛症候群(CRPS)

外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気 約860万接種に1回

(厚生労働省「HPVワクチンに関するQ&Aより抜粋」)

HPVワクチン接種の相談窓口一覧

HPVワクチン接種に関する無料オンライン相談

埼玉県産婦人科医会では、HPVワクチンや、ワクチン接種前後の不安や疑問についての相談窓口をオンラインで開設しています。

詳しくは次のページをご覧ください。

HPVワクチン接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関

HPVワクチンの接種後に生じた症状について、患者へより身近な地域において適切な診療を提供するため、各都道府県において協力医療機関が選定されています。

次のページから確認できます。

HPVワクチン接種後に症状が生じた方に対する相談窓口

HPVワクチンの接種後に症状が生じた方に対する相談窓口の設置があります。

次のページから確認できます。

申請書等

このページに関するお問い合わせ

健康部 健康支援課 保健予防担当
〒351-0106 和光市広沢1-5-51 健康増進センター
電話番号:048-465-0311 ファクス番号:048-465-0557
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。