市長所信表明(令和3年和光市議会6月定例会)

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ページ番号1008399  更新日 2024年1月24日

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写真:市長所信表明


議長のお許しをいただきましたので、市長就任にあたってのご挨拶を申し上げます。
去る5月23日の市長選挙におきまして多くの市民の皆さまのご支持をいただき和光市長に就任いたしました柴﨑光子でございます。
市議会の皆さま、よろしくお願いいたします。

私は、この和光市に生まれ、育ち、暮らしてまいりました。日々の生活の中で、前市長による市政に触れ、まちづくりが大きく前進するとともに、多くの市民の方々が興味や愛着をもてる「まち」となっていくことを強く感じておりました。
そうした中で、前市長から退任するので後を引き継いでもらいたいとのお話をいただきました。私としても市民とともに政策に取り組む流れを断ち切ることなく、さらに前進させ、誰もが輝ける和光市をつくっていきたいと思い、市政の舵取りを決意させていただきました。

私は、この度の選挙戦でも訴えてまいりましたように、基本的には前市政を継承していくことと考えております。しかし、すべての政策をトレースしていくということではありません。
前市政の市民の声を真摯に聞き取り市民に寄り添い、市民と協働で政策を展開していく行政スタイルは踏襲し、個別政策につきましては社会状況の変化を適切に踏まえ、時代の潮流に適した政策展開を実施してまいります。
時代に合った政策は継承し、時代にそぐわなくなった政策は果敢に変えてまいります。また、そのスタンスで臨みたいと考えております。

現在の社会は、これまで当たり前だと思っていたことが当たり前でなくなっている社会です。
我が国は、急激な人口減少、少子高齢化が進展するとともに、経済成長を前提とした資本主義のもと、地球規模での環境問題や格差の拡大に起因する貧困、雇用などの様々な社会問題が顕著になってきております。
一方で、様々な分野でのイノベーションが発生しております。特に、ICT、AIなどの最新デジタル技術の分野では、イノベーションのスピードは加速しております。
この様な社会状況の急激な変化は、人々の価値観から働き方、ライフスタイルに至るまで様々な影響を及ぼしております。私は、まさに今、社会の転換期を迎えているものと思っております。
また、折からの新型コロナウイルスの地球規模での感染拡大がこの動きに拍車をかけていると思います。

和光市に目を向けてみますと、現在、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、市民生活や地域経済に大きな影響を及ぼしています。そして、今後の市の行財政運営も非常に厳しさを増すものと考えられております。
さらに、元幹部職員による不祥事により失った信頼の回復や福祉分野での視点の見直しが急務となっております。

こうした状況のなか、未来に向けてリーダーシップを発揮していくことが私の使命であり、税理士・監査委員としての知識、経験を活かしコロナ禍の財政運営に立ち向かうとともに母親・女性ならではの視点で子ども・女性にかかる問題の変革に取り組んで行かねばなりません。

先ずは、直面する3つの課題についてスピード感を持って取り組んでまいります。

1つ目は、新型コロナウイルス感染症対策です。
今まさに進めているワクチン接種を市民の皆様にスムーズに行き届けることはもとより、長引く感染拡大防止措置で困窮する市民や事業者の皆さまの生活に寄り添った支援政策に取り組んでまいります。

2つ目は、元幹部職員による不祥事の原因究明と再発防止策の実施です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり遅れていましたこの不祥事にかかる裁判の審理も、本日論告が行われその内容が見えてくるものと思います。この機をとらえ、第三者委員会の事務局機能を強化し、第三者委員会での審議が期限を定めスピード感を持って進むよう取り組んでまいります。
また、その結果を踏まえ早期に再発防止策を実施してまいります。

3つ目は、時代の転換点に合わせた市役所経営です。
現在のコロナ禍において、非対面、非接触の生活様式に加え、支援金の給付などで、スムーズな手続きと実施が求められ、我が国の行政分野でのデジタル化の遅れ、そして、その必要性が再認識されました。

世界的なデジタル化の波に遅れることのないよう市役所の経営にもデジタル化を積極的に取り入れてまいります。まずは、市民の皆様の利便性の向上と市役所の効率的な経営を目指し、申請、届出など行政手続きの改革に取り組み、非対面、押印見直しを推進してまいります。

さて、和光市には今まで述べたような行政課題もありますが、未来に向けて大きなポテンシャルを秘めております。和光市は、全国的には人口減少が進むなか、若い世代の流入が続き人口は増加傾向にあり、地理的優位性や交通利便性もあります。

これらのポテンシャルを活かし、これまで「駅北口の再開発」や「国道254号バイパスの整備」、「和光北インターチェンジ周辺への産業集積」、「自動運転技術を核としたMaas」などのプロジェクトが進められております。
私は、これらの個別のプロジェクトを有機的に連動させ、再生可能エネルギーと防災(レジリエント)の視点を加えることにより、埼玉県の5大プロジュクトの一つである「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」のモデル地区になることを目指してまいります。
また、市内での移動の利便性を高めるため、市内交通の再編にもなるべく早く取り組んでまいります。

10年先、20年先の和光市を見込んで、魅力と安心安全に加え、安定した行財政経営を可能とする「エンジン」を備えたまちづくりを着実に進めてまいります。

私のモットーは「一歩前へ」と進むために、とにかくやってみるという「チャレンジ精神」です。誰もが輝ける和光市をつくっていくために失敗を恐れることなく果敢に市政運営にチャレンジしてまいりたいと思います。
以上、私の所信の一端を表明させていただきました。
なお、具体的な施策の実施にあたりましては、議会の皆様に十分にご説明したうえで、ご意見もいただきながら取り組んでまいります。

私は、議会の皆様とは、率直に話し合い、大いに知恵を出し合っていくという建設的な関係を築くことで、開かれた分かりやすい市政を推進してまいりたいと考えておりますが、市議会の皆さまにおかれましては、忌憚のないご意見とご指導を賜れればと思います。

結びに、市民の皆さまと議員各位のご理解とご協力を心よりお願いを申し上げまして、私の市長就任のご挨拶とさせていただきます。
ご清聴ありがとうございました。

このページに関するお問い合わせ

企画部 秘書広報課 秘書広聴担当
〒351-0192 和光市広沢1-5 市役所3階
電話番号:048-424-9084 ファクス番号:048-464-8822
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