市長所信表明(令和7年和光市議会6月定例会)

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ページ番号1008399  更新日 2025年6月10日

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写真:市長所信表明


 議長のお許しをいただきましたので、市長就任にあたってのご挨拶を申し上げます。
 令和7年5月18日に執行されました、市長選挙におきまして、多くの市民の皆様からのご信任をいただき、同月23日から二期目の市長任期をスタートすることができました。

 一期目を顧みますと、市民の皆様が興味や愛着をもてる「まち」となるよう、「とにかくやってみる」というチャレンジ精神のもと、何事にもスピード感をもって、市政運営を行ってまいりました。
 その結果としまして、和光市駅北口における土地区画整理事業や再開発などの駅前における拠点の整備や、和光北インター周辺における産業拠点の整備と併せて、それらを有機的につなげる自動運転サービスなどの計画を取りまとめた「和光市版スーパーシティ構想」を定め、市の北側のまちづくりを進めてまいりました。
 さらに、福祉分野につきましては、令和5年10月の組織改正における子ども家庭支援課の創設や、和光市こども計画の策定により、こども施策の充実に努めるとともに、全ての小学校区において地区社会福祉協議会が組織されたことにより、地域共生社会の推進につながっています。

 私は、これまでの4年間の任期を通じて、多くの市民の皆様と対話を重ね、多種多様なご意見・ご提案をいただきました。これらの声を真摯に受け止め、これからの4年間につきましても、市民の皆様の想いをかたちにし、様々な課題を解決するため、「さらに一歩前へ」をスローガンに、市民の皆様と共に、より魅力的で誇りを持てる和光市を作ってまいります。

 それでは、市長就任にあたり、市政運営に対する、私の考えを申し上げます。
 はじめに、和光市の主な課題としまして、今後も市の人口は増加傾向となるものと推計されていますが、他の自治体と同様に少子高齢化が進んでおり、社会保障費の増加が顕著となっています。また、多くの公共施設において老朽化が進んでおり、今後の建て替えや大規模修繕などが想定されていることに加えて、都市基盤整備や朝霞市との共同による新しいごみ処理施設の建設などの大型の投資的事業を進めていく中で、今後、多額の投資的経費が予定されています。

 先程も申し上げたとおり、人口は増加傾向であり、税収も着実に伸びてきてはいますが、それ以上に社会保障費や投資的経費の増加が見込まれるため、施策の遂行にあたっては、スクラップアンドビルドの観点による事業の取捨選択や、行政評価を通じた既存事業の見直しなど、行財政改革の取組が必要不可欠となっています。

 一方で、私が地域において、市民の皆様と触れ合う中で、最も多く聞く声があります。それは、コロナ禍で弱体化した地域のつながりの大切さや、子育てに関する不安や悩みについてです。
 そのため、「地域コミュニティの活性化支援」と「こどもの居場所づくり」の2つの政策について、特に力を入れて取り組んでまいります。

 はじめに「地域コミュニティの活性化支援」につきましては、世代や分野を超えて、市民同士が出会い、共に何かを生み出せる「市民同士の結びつきの確保」を実現するため、あらゆる市の施策に「コミュニティ活性化につなげる」という視点を加え、様々な取組を進めてまいります。

 次に、「こどもの居場所づくり」につきましては、全てのこどもと子育て家庭への支援として、「多様な居場所」と「学びの選択肢」を提供し、こどもが身近な地域で安心して過ごすことができる環境を築いてまいります。また、小学1年生の親子が直面する、いわゆる「朝の小1の壁」の問題を解消するため、小学生の朝の居場所づくりに取り組むとともに、理化学研究所をはじめとする数多くの研究機関が集積する「知の集積地」としての立地を活かして、それらの研究機関や市内企業などと連携・協働した、和光市独自の子どもたちの多様な学びの機会を提供するなど、子育て家庭に寄り添う教育・福祉の推進に取り組んでまいります。

 これらの取組のほか、都市基盤整備について継続的に推進するとともに、高齢者施設の整備や、福祉に関する人材の確保など、さまざまな施策に取り組んでまいります。
 また、今後におきましても、常に変わりゆく時代に対して柔軟に対応できるよう、多角的な政策判断ができる市役所体制の整備を進めてまいります。

 以上、私の所信の一端を表明させていただきました。
 私はこれからも、現場に足を運び、市民の皆様の声に耳を傾け、地域とともに歩んでまいります。
 このまちに生まれ、育った者として、そして、これからも暮らし続ける市民の一人として、和光市をより良く、より住みやすいまちにするために、市議会の皆さまと共に力を合わせ、和光市のリーダーとしての自覚を持って、全力で取り組んでまいります。
 結びに、市民の皆様及び議員各位のご理解とご協力を心よりお願い申し上げまして、私の市長就任のご挨拶とさせていただきます。

このページに関するお問い合わせ

企画部 秘書広報課 秘書広聴担当
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