【第4回】伊藤公志さん:脚本家
プロフィール
脚本家、テレビディレクター
昭和48年11月20日生まれ(宮城県石巻市出身)
妻、娘2人の4人家族。
19歳の時に映画製作を目指して上京。
現在は、大人気アニメ『ドラえもん』の脚本も手がけている。
表敬訪問の様子
第1回「円谷プロダクション・クリエイティブ・アワード金城哲夫賞」において最高賞である大賞を授賞!
ウルトラマンシリーズを世に送り出した円谷プロダクションが、ウルトラマンのような永久不滅の作品を生み出すべく、新しい才能の発掘・育成を目的に、企画と脚本を募集する第1回「円谷プロダクション・クリエイティブ・アワード金城哲夫賞」を創設しました。
そして、615作品もの応募の中、記念すべき第1回目の最高賞「大賞」を、市民で脚本家の伊藤公志さんの『呼んだのはそっちだぞ』が授賞しました!
授賞を記念し、市長を表敬訪問していただいた際の伊藤さんと市長の懇談の様子を紹介します。
受賞作『呼んだのはそっちだぞ』
今回の受賞作『呼んだのはそっちだぞ』は、宇宙人とのファーストコンタクトを巡る地球人のドタバタを描いたSFです。
「始めは、宇宙から届いた謎のメッセージをたどり、宇宙人に会いに行く話を描こうと思ったのですが、書いているうちに、ドラマなどの映像化が難しいだろうな、と思い当たって、地球へ宇宙人がやってくる物語に変更しました。」
『呼んだのはそっちだぞ』の、全13話の企画と第1話目の脚本は、雑誌『月刊ドラマ四月号』に掲載されています。また、主催の円谷プロダクションによると、『呼んだのはそっちだぞ』のドラマ化実現の可能性があるとのことです。テレビで作品を観られる日は、そう遠くないかもしれません。
『ドラえもん』で育った脚本家
伊藤さんは、現在、大人気アニメ『ドラえもん』の脚本を手がけています。「藤子不二雄作品で育ってきた」と語る伊藤さん。藤子不二雄に非常に熱い情熱をもっており、19歳で上京した際には突然藤子プロを訪問し、藤子先生にお会いしたことがある程なのだそうです。
「藤子プロさんに当時は一ファンとして押しかけたのが、今では仕事で出入りするようになり、なんだか不思議な縁を感じます。」と伊藤さんがおっしゃるとおり、幼い頃からずっと持ち続けていた思いが現在の仕事に繋がっているそうです。
ところで、伊藤さんは、始めから脚本家を目指していたわけではなく、「映画をやりたくて上京しました。19歳の時に上京しましたが、高校卒業してから1年間は上京のためにアルバイトをしたり準備をしていました。」とのことです。映画が好きで映画監督を目指して上京した伊藤さん。その行動力がその後チャンスをものにする運命を引き寄せたのでしょう。
伊藤さんが脚本を書いた『ドラえもん』は現在も定期的に放送中です。ご自身のお子さんが自分の書いていないエピソードを気に入っているところを見ると、やや複雑な思いになるのだそうですが、「気を遣って『お父さんの話が一番面白い』っていわれるのも嫌ですよね。」と笑う伊藤さん。お子さんの反応も、大切な指標になっているようです。
脚本家を目指す子どもたちへ
脚本家をはじめ、クリエイティブな職業に就きたい、といった希望を持っている子どもたちに対して何かメッセージを、と松本市長が伺ったところ、
「私の場合、脚本の勉強をして脚本家になったわけではないので、アドバイスをするのは難しいですが、最近はクリエイターになりたいから、クリエイターの学校に行き、学校に入ったらそこで安心してしまっているという人が多い気がします。映画やアニメに限らず沢山のことを吸収して、発想やイメージを身に付けていくということが大事なのではないかと思います。」とのコメントをいただきました。
また、伊藤さんは脚本を考える時、必ず和光市図書館を利用しているとのこと。「貸し出し可能な冊数分をめいっぱい使って、ごっそり本を借りていきます。例えば、歴史の話を書く時は、歴史関連の本や古代生物の本など、ありとあらゆる本を借りて勉強します。」ドラえもんを書いている伊藤さんが、地元の図書館を利用していただいているなんて、なんだか嬉しいですね。
今後の展望
今後の展望について、伊藤さんは次のように話されました。
「やっぱり、映画を作りたい、と夢見て上京してきたので、せめて映画の脚本をいつか書いてみたいです。」映画に情熱を燃やし続ける伊藤さんの作品を、映画館で見られる日が来るのが、とても楽しみですね。
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