【第2回】清水夏生さん:タップダンサー
プロフィール
7歳よりタップダンスを始め、HIGUCHI DANCE STUDIOにて火口ひろ子、HIDEBOHらに師事。映画『座頭市』やTV番組の出演の他、バレエダンサー西島数博氏などとの共演を経て、タップの進化の必要性を実感し、自身がプロデュースするバンド『2V-double ve-』を中心に、タップ×音楽×ダンスの本質的なコラボレートを追及している。
2013年、NYアポロシアターにてApollo Amateur Nightを1週勝ち抜き、またCotton Clubでのパフォーマンスは目の肥えたHarlem住民らにより「タップの神様、Mr.Bojunglesの再来」と大絶賛を浴びた。
2015年8月にはサンアゼリアにて『Earth Beats' Emotion』を開催し、かねてより目指してきたタップ×音楽×ダンスの本質的なコラボレートを舞台上に実現させた。また、地域の繋がりを大切にし、『ニッポン全国鍋グランプリ』や『新倉ふるさとまつり』、『ゆめあいまつり』など様々なイベントにも出演している。
清水夏生さんにインタビュー
タップダンスを始めたきっかけは何ですか。
母親の繋がりで、友だちと2人で小学1年生の10月から川越のよみうり文化センターのカルチャースクールに通い始め、2年生の終わりまで1年半一緒に続けました。通っていたクラスが終了し、タップを続けるなら三軒茶屋にあるHIGUCHI DANCE STUDIOに行きなさいとの話があり、当時は物事を辞めるということ自体が、すごく嫌といいますか、恥ずかしいという思いがあって、HIGUCHI DANCE STUDIOに通うことにしました。高校卒業まで通い続け、現在はHIGUCHI DANCE STUDIOをはじめ、いくつかのスタジオで講師も行っています。
清水さんのタップダンスの特徴・特技を教えてください。
総合的に、タップのすべての要素をもっと良いものにしたいと常に考えながらやっているので、ピンポイントでは言いにくいところがありますが、僕の代名詞的になっていて、客観的にわかりやすいのは、ステップが非常に細かくて速いということだと思います。速ければ良いというわけではありませんが、とても速く正確にステップを踏めるというのが特徴だと思います。それでいて音が美しいといいますか、聞いていて心地が良い音や心地の良いリズムを意識して、音楽との融合も心掛けています。
また、UNIQLOさんのCMでやっているようなアクロバティックな技も僕の代名詞的な存在となっています。空中での離れ技を高いクオリティで、常にパフォーマンスの中に取り入れるのも、高い技術と精度の要ることです。飛び上がって空中で10回音を鳴らすオリジナル技の10Counts(テンカウンツ)や、8回鳴らすダブルウイングという技を得意としています。
タップダンスを今までに見てこなかった人が楽しく見るためのポイントはありますか。
タップの音のインパクト、そしてまさにその場でパフォーマンスが生まれているというライブ感の中で、「これは○○を表現している!」とか読書感想文のような難しいことは考えず、素直にビートを感じ、その時間・空間に身をまかせていただけましたら、より楽しめるのではと思います。
今後の目標に聞かせてください。
色んな段階がありますが、一番身近なところで言うと、日本武道館でソロでタップをやりたいです。その時どういう感情になるのか、非常に興味がありますね。もう少しスケールの大きいところで言うと、世界のいろいろなところでパフォーマンスをやりたいです。ある意味、歌がなくて歌詞もない活動をしているので、そこは国境を越えられるポイントだと思います。日本だけでなく、世界の皆さんにタップを通じて楽しみ、幸せになっていただきたい。そうして世界中が幸せになることが、きっと世界平和につながってくると信じていますので、世界をより幸せに、より良くするための活動をエンターテイメントの分野からやっていきたいと思います。
和光市内でお気に入りの場所はどちらですか。
いっぱいありますが、樹林公園かな。散歩はかなり好きなんです!緑が多いし、心が休まります。子どものころからちょくちょく遊びにいっていたので、そういった思い出も含め、大人になってから訪れると、また感慨深いものもあります。
市民へのメッセージ
ダンスが中学校で必修になったとはいえ、タップを含めた「ダンス」そのものにちょっと抵抗があったり、なんだか他の世界の出来事のようで、プロじゃなきゃダンスをやってはいけないと感じることもあるのではと思っています。僕らはプロとして皆様に楽しんでいただけるダンスや音楽のクリエーションをしていますが、クリエーションで最も大切なことは、新しい発想や新しいものの見方や考え方ができないか、常に探求しつづけることです。自分がこれをやりたいんだということを、恥ずかしいからできないとか現実的じゃないからできないではなく、いろんな人を巻き込んで、とにかくチャレンジしてみる、そういうきっかけとしてダンスや音楽といったものを捉え、興味を持っていただけたら非常に嬉しいです。
ニッポン全国鍋グランプリ2015に出演し、タップとヴァイオリンとのコラボで来場者を魅了した。
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