【第1回】梶原悠未さん:自転車競技選手(筑波大学附属坂戸高等学校)
高校から自転車競技を始め、わずか1年で全日本ジュニア2冠に輝き、世界で活躍する若き日本のアスリート!
プロフィール
1997年生まれ。幼少期から水泳を始め、小学校4年生からジュニアオリンピックに毎年出場する。和光市立第五小学校、第三中学校卒業。筑波大学附属坂戸高等学校入学後、自転車競技を始める。2014年ジュニア・トラック世界選手権・女子ポイントレース銀メダル。2015年アジア・ジュニア自転車競技選手権5冠。目標は2020年の東京オリンピックに出場し、優勝すること!

梶原選手にインタビュー
梶原さんは、水泳でもともとは活躍していましたが、自転車競技に転向したきっかけはどのようなことでしたか?また、どのような競技ですか?
小学校4年生から毎年全国大会に出場していましたが、中学校3年生の時に関東大会で2位になり、全国中学生大会に出場できなかった悔しさが大きくて、そこから高校で何のスポーツをしようかなと考えたときに、新しいスポーツをしてみたいと考えるようになり、高校選びの時に水泳部がない高校を選びました。今通っている高校が特殊な学校なのですが、学校方針に惹かれて入学を決めました。そこから何部に入ろうか迷ったときに、高校の部活動紹介で顧問の先生の熱意に触れ、惹かれて自転車競技部に入部したのがきっかけです。自転車競技の中にもいろいろ種類があるのですが、私は競輪選手たちが走るバンクでのトラック競技と公道を走るロード競技をしています。
自転車競技部の部員は何人いますか?
部員は女子男子含め、1年生を入れて13名です。女子は私の他に1人います。
自転車競技を始めてからの歩み
高校に入学し、5月から自転車競技を始め、8月にはインターハイに出場させていただいたのですが、そこで初めて集団走行で落車をしてしまって、最後までゴールできなかった思い出があります。本当にすごく痛くて、怖くて、もう自転車競技なんか辞めたいと思ったのですが、顧問の先生からすごい熱く指導してもらえてたので、続けて一年間頑張って、2014年3月の選抜大会では三冠で優勝することができました。そこからは、たくさんの方からチャンスをいただいて、9月にはスイスで1か月合宿をしたのですが、やっぱり英語が話せないことで苦労して、もっと勉強していかなければと感じました。世界選手権に2度出場して、やっぱり世界との差を感じたので、これから頑張っていきたいと思っています。
今後の目標について聞かせてください。
8月にカザフスタンで行われる世界選手権トラックに出場し、9月にはアメリカでは世界選手権ロードレースに出場します。昨年は2位という悔しい結果に終わったので、今度こそポイントレースで1位を目指し、ロードでは表彰台に乗れるように頑張っていきたいと思っています。最終的な目標としては、東京オリンピックでメダルを獲れるような選手になりたいと思っています。
東京オリンピックの話が出ましたが、来年にはリオデジャネイロでオリンピックが開催されますね。出場の見込みはありますか?
オリンピックの出場には、ロードでは、世界ランキングで100位以内で、トラックでも世界の大会に出場し、ポイントを稼いで、自分で出場枠を獲得して、そこから日本の枠が決まったら、日本代表が選ばれるという感じです。まだ、今はジュニアなのでポイントはなくて、オリンピックの出場枠はありませんが、2016年1月からジュニアからエリート(19歳以上の女子)の部へ移行します。リオは自分でポイントを稼ぐことや自分で出場枠を獲ることはできませんが、リオの時にはエリートになるので、エリート選手が獲った枠に自分が入れるかになります。リオの選考はまだわかりませんが、ワールドカップや世界選手権、アジア選手権で戦ってきた選手がリオのオリンピックに出場できると思いますので、団体4人のメンバーに入ることが目標です。4月からエリートの合宿に参加していて、団体のメンバーに選ばれていくようにならなくてはいけないと思います。2016年1月にアジア選手権が日本の大島で開催されますので、そこに出場し、1位になれば出場枠が獲得できると考えています。
ジュニアとエリートの違いは何ですか?
1997年と1998年生まれが今年はジュニアになります。私は来年からエリートなります。ジュニアでは、身長の成長があるので、ギアに制限がありましたが、エリートでは、重いギアに変わってきます。また、フレームはジュニアとエリートでは規定はないのですが、今までは鉄のフレームに乗っていましたが、エリートの選手と戦うことが決まっていたので、カーボンのフレームに変更しました。鉄とカーボンのフレームでは自転車の重さが違うので、軽くなりスピードが大幅に変わりました。
ナショナルチームの強化選手とお聞きしていますが、どのような練習をされているのですか?
トラックとロードの両方で強化選手になっています。合宿は、夏は青森、冬は沖縄などで行われます。ロードの合宿では、1日で160キロ走り、トップレベルの選手が集まるので、模擬レース実施します。
市民へのメッセージ
自転車競技は日本ではマイナースポーツなので、みんなに知ってもらいたいですし、自転車競技を始めてもらいたいです。また、私みたいにずっとやってきたスポーツから転身して上手く行くこともあるので、様々な事に挑戦してもらいたいです。
顧問の安達先生とパワーマジックで練習しています
一定ペースで走行する練習や3分もがきをしています
梶原さんが高校の授業で栽培しているトマトをバックに記念撮影
朝練で30キロ、授業終了後は高坂の大東文化大学近くの公道で練習をしています。
松本市長が梶原選手の激励に訪れました。
次回の大会は、6月27日(土曜日)~28日(日曜日)に栃木県那須市で開催される全日本自転車競技選手権大会ロード・レースです。
日本で一番大きな大会になります。
今後の梶原選手の活躍に目が離せないですね。
市民の皆さん、応援よろしくお願いいたします。
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