【第3回】長谷見誠さん:フルート奏者

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ページ番号1001894  更新日 2024年1月24日

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プロフィール

写真:フルート奏者長谷見さん

フルートを齋藤匠、峰岸壮一、吉岡アカリの各氏、音楽理論を三瀬和朗氏に師事。音大在学中にリサイタルデビューし、室内楽やオーケストラ等、本格的な演奏活動を開始する。

2003年よりコンサートシリーズ「THE SEVEN HEARTS」を企画・主催し、50回に及ぶ全公演の収益金は全額、聴覚障碍者福祉のために寄附された。

2004年のソロリサイタルにおいて、桐朋学園大学作曲科客員教授である三瀬和朗氏の献呈委嘱作品「<テティス>フルートとピアノのための」を世界初演し好評を得る。

2005年より続く「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 熱狂の日音楽祭」、小澤征爾氏が音楽監督を務める「東京のオペラの森」等、国内外の数々の音楽祭に出演を続ける。

アイルランドの祝祭日に行われる"The Emerald Ball"において、2006年には皇室や国賓への表敬演奏として日本とアイルランドの国歌を独奏し絶賛を得る。翌2007年には日本・アイルランド国交50周年記念式典の国歌演奏者として、再び君が代の独奏を努める。同年末には朝日新聞社の選出する「王子辞典2008~フルート王子」として、同社刊行の週刊朝日の巻頭グラビアを飾る。

2013年には、小林研一郎氏指揮による読売日本交響楽団と、ソリストとしてモーツァルト「フルート協奏曲第1番」を協演し好評を得る。

現在、ソリストとして各地でのリサイタル、国内主要オーケストラの客演等の演奏活動を中心としながら、文化庁の推薦・助成を受け、子供のためのアウトリーチ事業の進展の場や、国内の音楽コンクールの審査員としても活躍している。

Official Web Site http://www.makotohasemi.com

長谷見誠さんにインタビュー

フルートを始めたきっかけは何ですか。

インタビューでとてもよく聞かれる質問なのですが、実はきっかけをはっきり覚えていないのです。ジャンルを問わず音楽大好きの家庭で育ちましたが、9歳の時、自分から両親へ「フルートをやりたい!」と言い出したと、聞いています。フルートを続けている理由なら、いくらでもお話できるのに・・・といつもこの質問をされて思っております。

平成27年度和光市議会12月定例会開会日の議場ミニコンサートに出演いただきましたが、そのときの感想を教えてください。

舞台というのは下手、上手といってステージの両サイドに出入口があり、通常下手から入場すれば、お客様を右手に感じながら中央へ向かいます。しかし、議場は入口が中央にあるため、入場した瞬間に全注目を注ぎ込まれ圧倒されてしまいました。新しい緊張を頂戴した気分です。コンサートはコンサートでも、場所のおかげで不思議な荘厳さが加わり新鮮でした。

「身近で、かつ開かれた議会を」という試みのもと、今回のコンサートが開催されましたが、私自身こういったきっかけで議会に関心を持てたことに嬉しく感じております。

平成27年和光市議会12月定例会開会日議場ミニコンサート

写真:議場コンサートでの様子(アップ)

写真:議場コンサートでの様子(引き)

陸上自衛隊東部方面音楽隊及び市内小~高校生と協演したサンアゼリア吹奏楽フェスティバルについての道程と感想を教えてください。

コンチェルト(協奏曲といってオーケストラなど大合奏の伴奏で演奏すること)の経験は幾度とありますが、自衛隊音楽隊との協演は大切な経験になりました。素晴らしい技量はもちろんのこと、規律正しくも優しくユーモアのある皆さんに本当に助けていただきました。

こういう方々が国を守り音楽を大切になさっている・・・と思うと心身ともに見習わないと!と強く感じました。

後半は市内の学生さんたちも加わり、総勢160名の大合奏でした。私の出身校である第二中学校の吹奏楽部の皆さんともご一緒できて嬉しかったです。

私が中学生の頃、まだできて間もないサンアゼリアで定期演奏会をやりました。20歳の時にプロとしてリサイタルデビューをさせていただいたのもやはりこのサンアゼリアです。まるで自分の人生をなぞる様なこのコンサート、私にとって本当に感慨深いものとなりました。このご縁、いつまでも忘れません。

2016年1月17日実施「サンアゼリア吹奏楽フェスティバル」

写真:サンアゼリア吹奏楽フェスティバル1

写真:サンアゼリア吹奏楽フェスティバル2

これからの目標に聞かせてください。

あまり具体的なことはありません。誰かから私の演奏を聴きたいと思っていただけること・・・これだけで十分に夢を満たしている思いです。ゆえにそれを完璧にこなし、また次に繋げることが、支え続けずっと信じいててくれた友や家族、そして恩師への恩返しだと思っております。

これまでできていたことができなくなっていくのは、とても恐怖です。そんな不安を拭い去るためにこつこつと鍛錬し、自分を維持するのが職人なのでしょう。地味な気もしますが、そういった努力の先にある「がっかりさせない自分」が、何十年後もまだステージに立てたとすれば、私の長い目標の達成なのかもしれません。

音楽のたねコンサート(アウトリーチ事業)の様子

写真:音楽のたねコンサートの様子

市内のお気に入り・思い出の場所はありますか?

これはもう「サンアゼリア」とお答えするのが私の気持ちの全てですね。

和光市の皆さんへメッセージをお願いします。

いつも感謝しています。この街で幼い頃より育ったこと、駆け出しより今まで本当にたくさんの素敵な方々に支えていただいたこと・・・和光市が私をフルート奏者にしてくれたことは、絶対に間違いのないことだといつも感謝しています。だから私がこの街で演奏する時、自然と笑みがこぼれ楽しくなっていくのだろう・・・とよく思います。これからも、誠心誠意を込めたコンサートで、共に笑顔で共に感動できるようなステージをご一緒させていただければ幸いです。

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