聞こえのチェックリスト
聞こえのセルフチェック
聴力は年齢とともに衰え、ゆっくりと低下するため自覚がない方もいます。
難聴は、認知症の危険因子の一つとも言われ、また、コミュニケーション力の低下から抑うつや閉じこもりなどのフレイルにつながるリスクがあります。
まずは、自分の聞こえの状態をチェックしてみましょう
- 会話をしているときに聞き返す
- 後ろから呼びかけられると、気づかないことがある
- 聞き間違えが多い
- 話し声が大きいと言われる
- 見えないところからの車の接近に気づかない
- 電子レンジなどの電子音が聞こえない
- 耳鳴りがある
チェックの数はいくつありましたか?
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0個 現在の聞こえに問題はなさそうです。少しでも聞こえに不調がある場合には耳鼻咽喉科で聴力検査を受けてみましょう
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1~2個 実生活でお困りのことがあれば、耳鼻咽喉科を受診しましょう
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3~4個 耳鼻咽喉科で相談してみましょう
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5個以上 早めに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします
※参考:一般社団法人日本補聴器販売店協会ホームページ
ヘッドホン難聴に注意しましょう
あなたにもヘッドホン難聴のリスクがあります。

ヘッドホン(イヤホン)難聴とは
ヘッドホンやイヤホンを使い、大きな音量で音楽などを聞き続けることにより、音を伝える役割をしている有毛細胞が徐々に壊れて起こる難聴です。
ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)は、じわじわと進行し、少しずつ両方の耳の聞こえが悪くなっていくため、初期には難聴を自覚しにくいことが特徴です。
他の症状として、耳閉感(耳が詰まった感じ)や耳鳴りを伴う場合があります。重症化すると聴力の回復が難しいため、そのような耳の違和感に気づいたら早めに受診することが大切です。
ヘッドホン難聴の原因
耳から入った音は、内耳の蝸牛(かぎゅう)という器官にある「有毛細胞」という細胞で振動から電気信号に変換され、脳に伝わることで聞こえるようになります。
しかし、自動車の騒音程度である85dB(デシベル)以上の音を聞く場合、音の大きさと聞いている時間に比例して、有毛細胞が傷つき、壊れてしまいます。有毛細胞が壊れると、音を感じ取りにくくなり、難聴を引き起こします。WHOでは、80dBで1週間当たり40時間以上、98dBで1週間当たり75分以上聞き続けると、難聴の危険があるとしています。
なお、100dB以上の大音響では急に難聴が生じることもあります。
特にヘッドホンやイヤホンは耳の中に直接音が入るため、周囲に音漏れするほどの大きな音で聞いていたり、長時間聞き続けたりすると、難聴が起こります。
ヘッドホン難聴の治療
有毛細胞が壊れる前であれば、耳の安静を図ることで回復します。そのため、初期には耳栓を使う、定期的に耳を休ませるといった指導が行われます。
大音響などを聞いたあとに急に耳の聞こえが悪くなったときは、突発性難聴の場合と同様に、内服や点滴のステロイド剤による薬物療法が中心になります。血管拡張薬(プロスタグランジンE1製剤)やビタミンB12製剤、代謝促進薬(ATP製剤)などを使うこともあります。
ただし、これらを行っても聴力が十分に改善しないこともあります。
ヘッドホン難聴の予防
WHOでは、ヘッドホンやイヤホンで音楽などを聞くときには、耳の健康を守るために、以下のようなことを推奨しています。
- 音量を下げたり、連続して聞かずに休憩を挟んだりする
- 使用を1日1時間未満に制限する
- 周囲の騒音を低減する
- 「ノイズキャンセリング機能」のついたヘッドホン・イヤホンを選ぶ
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