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まちの見聞特派員レポート 広報わこう平成27年1月号掲載記事

2015年03月04日 13時33分

 楽しかった綿摘

まちの見聞特派員 井上 良美

 

 綿花をごらんになったことがありますか?日本に綿が入ってきたのは今から600年あまり前です。
着物や布団を作るようになったのはそれから200年ばかり後のことです。

 昔の暮しを知るために、民家園でも種を取寄せて、5年前から綿の栽培をしています。種まきから収穫まで5~6か月かかり、洋綿の花は白からピンク色に、和綿は黄色の美しい花が咲き、どちらも実となった後、コットンボールという直径3cmぐらいの球状のものができます。成熟すると境目が避けて白い綿花が顔を出します。この綿を摘み取り天日に干します。

和綿の黄色い花

 
   先日も学校がお休みで数人の子どもたちと親子連れの人が訪れました。
 干してある綿を見て「これなぁに?綿の畑を見たいなぁ」の声に、青空の下、おしゃべりをしながら一緒に綿摘みをしました。全員初めて「花を見て、摘み取りの体験ができて楽しかった、また遊びに来よう!!」と笑顔で帰って行きました。

 干した綿を綿くり機で種を分離し、カーダーで綿をふわふわにして、糸車で糸につむいでいきます。見ていると回しているだけで簡単に見えますが、これがなかなか思うように糸を引いてくれません。失敗を繰り返し、少しずつ上手に紡ぐことができるようになります。糸を藍で染めて機織をするまでに、手間のいる仕事です。

 昔の人の暮しは、布を作りあげるまでに、長い時間をかけていたのですね。
 綿は塩を取り除く効果があるというので、東日本大震災で塩害にあった田に綿花を栽培して商品化するプロジェクトができているそうです。
糸車で糸を紡ぐ様子