彩湖で楽しむバードウオッチング

2010年02月02日 11時50分

 和光市に湖があるのをご存じだろうか。今回は和光市から少し足を伸ばして、市のシンボルでもある幸魂(さきたま)大橋の向こう側に広がる彩湖(さいこ)を取り上げよう。

 和光市、戸田市・さいたま市の3市にまたがる彩湖は、今から約10年前に完成した荒川第一調節池内の貯水池で、台風などで荒川が増水したときに、一時的に水を貯めて下流部の洪水を防ぐ役割をもっている。また、荒川の水量が少なくなったときには、彩湖の水が飲料水に使われることになっている。
 この彩湖の周辺は、サクラソウなど貴重な植物や昆虫が生息する自然の豊かな一帯で、特に首都圏では有数のバードウオッチングに適した場所なのだ。
 

幸魂大橋から彩湖を望む。幸魂大橋や管理橋のたもとなどが野鳥観察のポイントだ。




野鳥観察会では双眼鏡を貸し出してくれる。観察中は足を滑らさないように注意したい。





彩湖自然学習センター(上)と、1階の展示風景。

野鳥観察するときに知っておきたいこと

 彩湖でのバードウオッチングは冬が最適のシーズン。冬にはカンムリカイツブリなどのシベリアからやってくる渡り鳥が見られるからだ。そのほかにも、アオサギ、ハクセキレイ、ユリカモメ、カモ類など20種類ぐらいは観察することができるという。さらには猛禽類のオオタカ、ハヤブサまでいるそうだ。
 では、バードウオッチングのために用意するものとは。まず、今の時期はかなり寒いので防寒はしっかりと、手袋も忘れないように。
 野鳥を目で追うだけでも楽しいが、図鑑や記録を残すメモを持参すれば楽しさが増してくる。双眼鏡はあればよいが、持っていなくても、双眼鏡や望遠鏡をのぞいている人に「見せてください」と声をかければ快くのぞかせてくれるはずだ。

 
彩湖自然学習センター

 戸田市側の幸魂大橋近くには「彩湖自然学習センター」がある。ここでは彩湖・荒川の自然を紹介する展示を行っているほか、初心者向けの野鳥観察会を実施しており、講師の先生が野鳥の種類やいる場所を親切に教えてくれる。

 天気が良く、風のないときが、絶好のバードウオッチング日和である。冬の穏やかな一日、少し足を伸ばして散歩がてらにバードウオッチングとしゃれこんでみてはいかがだろう。



  
 カワセミ、コサギ
  
 カンムリカイツブリ、マガモ
 野鳥写真提供/彩湖自然学習センター


 


 

 

  • 2008年1月号「広報わこう」掲載

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