総合福祉会館 “ゆめあい和光” の概要
和光市総合福祉会館
平成17年4月に総合福祉会館が開館しました。施設の概要についてご紹介いたします。
この施設は、東京外環自動車道のふた掛け上部を利用した高齢者福祉施設及び障害者福祉施設を軸に地域開放を考慮した複合施設となっています。建物中心部にメーンエントランスホールを設け、南北のブロックに各施設を配置しているのが特徴です。
構造規模は、鉄骨造(S造)3階建、建築面積2,742平方メートル、延べ床面積7,189 平方メートルで、15 年度から2か年の継続事業で建設し、総工事費は22 億1,250 万円です。
施設面では、屋上緑化や雨水などの再利用、天然ガスコージェネレーション・太陽光発電などの自然エネルギーを積極的に活用することにより消費エネルギーを抑制し、環境への負担を減らすように配慮しました。
案 内 図
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交通
_市の循環バスや路線バスが走る経路にある施設です。 _施設の1~2階を主に利用する高齢者や障害者施設利用者を対象に送迎バスを運行しております。 _また、駐車場もご利用いただけます。
開館までの流れ
- 総合福祉会館指定管理者の公募を行いました(平成16年10月29日をもって締め切り)。 (指定管理者公募要領(33KB; PDFファイル)
- 指定管理者公募の申請に伴う公開ヒヤリングを平成16年11月8日に実施しました。また、指定管理者選定委員会を設置しました。
- 選定委員会による審査を行い、指定管理者の候補者を選定しました。
- 和光市総合福祉会館の愛称を募集し、「ゆめあい和光」に決定しました。この作品は、札幌市在住の小寺光男さんの作品を愛称選定委員会で補作し、決定しました。命名の理由は、高齢者や障害を持つ人達が交流を深め、将来への希望を広げる施設「ゆめ」は、夢と希望、「あい」は、愛、会い、アイ(I、私)を意味しています。また、愛称選定委員会により和光市にあることを広く知ってもらうため、和光の市名を重ねることにしました。
施設の特色
- 障害のある方やお年寄りから子どもたちまでふれあえる交流の場として、また、活動の場として機能します。
- ハートビル法(障害のある方やお年寄りなど、人にやさしい建物の基準)や、埼玉県福祉のまちづくり条例の適用に基づく施設です。
- 利用者の利便性を考え、また環境や健康に配慮した、やさしい建物です。
人にやさしい建物
_出入口は段差をなくし、廊下等の 通路は手すりを取付け、使いやすい広さに計画しています。
障害のある方ばかりでなく、子ども連れの方でも利用しやすいよう、トイレにはベビーシート・ベビーキープを設置しました。
1階「生活介護施設“ゆめちか”」の多目的トイレには、ユニバーサルシート[介護ベッド]も3台設置しています。
環境にやさしい建物
水資源を有効に利用するため、トイレの洗浄水等に雨水を再利用しています。また、地域地球温暖化防止対策として、天然ガスコージェネレーションシステム、太陽光発電システム及び屋上緑化システムを設置し、積極的にエコ設備の導入を図りました。施設面では、外気をフィルターによってろ過し、室内に取り入れることができる換気機器を設置し、また、加湿機能付き空調機の設置により、シックハウス対策にも配慮された施設環境となっています。
施設の配置
敷地は東西方向に約40m、南北方向に180mという細長い形状をしています。主要な建物の配置については、敷地下部(東京外環自動車道のボックスカルバート)の耐荷重により、建設可能な範囲が敷地中央部(6.5t/平方メートル)に限定されます。敷地中央部以外(2.0t/平方メートル)には設置義務のある公園や植栽、駐車場・駐輪場を配置しました。
また、車両の出入口は、建物の北東側から進入し、南西側から出庫する形態になります。本施設では高齢者・障害者施設で送迎バス利用があることから、施設利用者の乗り降りを考慮して左回りにバスが施設に進入できるよう敷地内に道路を配置しました。
歩行者については、近隣住民の利便性を考慮し、敷地北側と南側の2か所の出入口を設け、駐輪場も配置しました。
また、敷地内の北側に公園を設け、周辺に植栽を配し、適切な植栽面積を確保しました。
各階の配置
この施設は高齢者施設と、各種障害者(身体・知的・精神)施設、コミュニテイー施設から構成されます。各施設利用者のコミュニケーションや機能的な問題、要求されるボリュームを詳細に検討した結果、建物中心部にメインエントランスホールを設け、南北のブロックに各施設を配置しました。
施設利用者の障害の内容などを検討した結果、1階には生活介護施設、就労継続支援B型施設、総合事務室、喫茶コーナー、2階には高齢者福祉センター、就労継続支援B型施設(精神障害者)、南地域生活支援センター、南地域包括支援センター、くらし仕事相談センター すたんど・あっぷ和光、朝霞地区医師会地域包括ケア支援室、3階には地域住民が利用できる部屋、軽音楽・バンド演奏が可能な防音室、また、地域の子どもたちが自由に遊べるプレイルーム等を設けています。プレイルームには、映画鑑賞等が可能な電動スクリーン(120インチ)を設置し、子どもたちの行事、催しに対応しています。
1階
- 就労継続支援B型施設(定員 55名)
- 生活介護施設(定員 16名)
2階
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高齢者福祉センター (利用見込人員 100名程度)
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就労継続支援B型施設(精神障害者)(定員 20名)