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平成30年3月22日 小学校卒業式祝辞

2018年04月10日 11時15分

平成30年3月22日(木曜日)、市内小学校卒業式で祝辞を贈りました。内容を掲載いたします。

 春の訪れを間近に感じさせる今日の佳き日、小学校の卒業式がこのように盛大に挙行されますことに心からお祝いを申し上げます。

 本日、小学校のすべての学習を終え、卒業証書を手にされました卒業生の皆さん、本当におめでとうございます。ご列席のご家族、教職員の皆さまには、これまでのご労苦に深く敬意を表します。また、ご来賓の皆様方の日頃の学校へのご協力に対し、厚く御礼申し上げます。

 

 さて、皆さんは今年が明治維新から150年の節目の年であることをご存じですか。武士が支配する封建社会が終わり、近代国家への第一歩を踏み出した1868年から150年が過ぎました。その時代は、歴史に名を残す多くの人物が登場します。今年のNHK大河ドラマで取り上げられている「西郷どん(せごどん)」こと薩摩藩、現在の鹿児島県出身の西郷隆盛さんはまさにその代表格と言っていいでしょう。そして、私たちの地元埼玉にもその西郷さんに勝るとも劣らない人物がいました。それは渋沢栄一さんです。深谷市内の養蚕農家で生まれた渋沢さんは、幕末には、最後の将軍である徳川慶喜に仕え、明治維新後は官僚、そして企業家としても活躍します。
 彼の人生を決めたのは徳川幕府の家臣として訪れたヨーロッパでの体験でした。会社制度や科学技術が発達した、ヨーロッパ文明に驚き、また、平等主義にも感銘を受けた渋沢さんは、その人生を我が国の社会の改革と産業の振興に捧げました。
 先日、6年生の皆さんには、私の「憲法と地方自治」の授業の中で、法律や制度の役割について、本来、人間は自由ではあるけれど、権力という道具を使ってお互いの利益を調整すると、より便利に生きることができる、とお話ししました。渋沢さんは官僚として我が国の度量衡、つまり物事の大きさや長さなどを測る基準を作ったり、銀行に関する法律を作るなど日本経済の基礎となる制度作りで活躍しました。また、民間人としては、今の日本の銀行の基礎となった第一国立銀行をはじめとするおよそ500の会社を作りました。さらに約600もの社会公共事業を推進します。その中には、和光市を本拠地とする理化学研究所も含まれます。彼はまた、経済や利益から物事を考えるだけではだめで、道徳が重要である、と強調した人で、『論語と算盤』という本を書いています。埼玉県人として、ぜひ、渋沢栄一さんという人物について学び、参考にしてください。

 さて、皆さんは4月から中学生です。中学生になると今よりも難しいことを勉強したり、クラブ活動をがんばったり、と大変忙しくなります。しかし、中学時代は人生でも最も多くのことを吸収し、ぐんと成長する時期です。臆せずに、中学校での生活を楽しんでください。
 皆さんが、困難を乗り越えていく強い力を養い、周囲の人々を思いやる優しい心を併せ持てば、中学生活はより良いものになることと思います。

 

 結びに、卒業生とご列席の皆さまのますますのご多幸をご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。

 本日は誠におめでとうございます。

 

平成30年3月22日

                      

和光市長                                

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