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平成29年3月15日 中学校卒業式祝辞

2017年04月05日 16時36分

平成29年3月15日(水曜日)、市内中学校卒業式で祝辞を贈りました。内容を掲載いたします。

 春の訪れを間近に感じるこの佳き日、中学校の卒業式がこのように盛大に挙行されますことを心からお祝い申し上げます。

 

 本日、義務教育のすべての課程を終えられ、卒業証書を手にされました卒業生の皆さん、本当におめでとうございます。また、ご列席のご家族、教職員の皆様には、これまでのご努力に深く感謝申し上げますとともに、ご来賓の皆様方の日頃からの学校へのご協力に対し、厚く御礼申し上げます。

  

 さて、皆さんは和光市内に理化学研究所があることをご存じだと思います。理研は国内で初の自然科学の総合研究所として100年前、1917年、現在の東京都文京区駒込で発足しました。当時の我が国においては、たとえば帝国大学、現在の東京大学においてすら、研究費という考え方がなく、教員はやむなく学生が納入する実験費などから研究費を工面していたといわれます。そんな時代に、我が国の科学技術の将来を憂いたのが、埼玉県が生んだ最大の偉人渋沢栄一さんです。この渋沢栄一さんが政府や皇室の寄付とともに、日本全国に呼び掛けて寄付を募り、設立したのが理研です。そして、理研の本部がこの和光市の広沢に今から50年前の1967年にやってきました。その理研がアジアでは初めて元素周期表113番に載る新元素を発見し、「ニホニウム」と名付けたことは昨年末、大きなニュースとなりました。1984年にこの研究が始まってからニホニウムと決まるまで、なんと32年間かかっています。皆さんが今まで生きてきた時間の二倍以上の時間がかかったというわけですね。発見チームの中心人物である森田浩介グループディレクターは、発見した時の心境を尋ねられ「待っていれば、絶対に来る」とお答えになりました。測定機器から手作りしてビスマスに亜鉛のビームをぶつける実験を400兆回行いました。「人事を尽くして天命を待つ」、という言葉にも通ずる、なんとも凄まじい言葉です。
 皆さんの卒業に当たり、ぜひ学んでいただきたいのは森田博士のように「絶対に来る」と確信できるほど努力し続ける姿勢です。そして、皆さんの故郷である和光市でこのような大発見がなされたことを誇りに思い、故郷を愛していただきたいと思います。
 

 中学校を卒業すると、今までより広い世界で生きることになります。決していいことばかりではありません。しかし、あきらめなければ中学校でがんばった経験や皆さんの持つ若さが力になってくれます。笑顔で、そして、未来への展望を持って前へ進んでください。

 

 結びに、卒業生とご出席の皆様のご多幸とご活躍を祈念し、お祝いの言葉といたします。
 本日は誠におめでとうございます。

 

 平成29年3月15日

 和光市長   

    

 

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