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平成28年3月15日 中学校卒業式祝辞

2016年04月18日 18時19分

平成28年3月15日(火曜日)、市内中学校卒業式で祝辞を贈りました。内容を掲載いたします。

 春の訪れを間近に感じさせる今日の佳き日、中学校の卒業式がこのように盛大に挙行されますことに心からお祝いを申し上げます。

 本日、義務教育のすべての過程を終えられて、卒業証書を手にされました卒業生の皆さん、本当におめでとうございます。また、ご列席のご家族、教職員の皆様には、これまでのご労苦に深く感謝申し上げますとともに、ご来賓の皆様方の日頃の学校へのご協力に対し、厚く御礼申し上げます。

 さて、皆さんは市内に理化学研究所があるのをご存知だと思います。この理化学研究所が日本発の快挙を成し遂げたことが昨年の大晦日、大きなニュースになりました。それは113番元素の命名権の獲得です。世の中のあらゆる物資は原子からできています。原子には種類があり、それぞれの原子に番号と元素名が付いています。理研の森田浩介先生のチームはこれまで見つかっていなかった新しい元素をつくり、それを証明したことにより、この元素に新しい名前をつける権利を獲得しました。これはアジアでは初めての快挙であり、また、広く和光市を知っていただくことにもなりました。新元素をつくり、証明するには、元素と元素をぶつける加速器という装置と、出来上がった元素を計測する分析装置が必要です。森田先生らは、これらの装置を使い、1920時間も亜鉛ビームを照射して、2004年7月、ようやく一個目の113番元素を確認しました。 その後、2005年、2012年に同様の確認をしたことで理研チームの113番元素の命名権獲得が確実になりました。一個目の確認まで20年、三個目の確認までにはなんと28年間の月日がかかっています。その間、実験に直接携わるチームだけでなく、施設のメンテナンスなど、実験の裏方として実験を支える施設チーム、事務系の職員など多くの人々がこの快挙への道のりを支えました。

 日本では、明治41年に元東北大学総長の小川正孝博士が43番元素を発見したとして「ニッポニウム」と命名しましたが、別の元素と判明して幻に終わったり、昭和15年には理化学研究所の仁科芳雄博士が93番が存在する可能性を示しましたが、いずれも発見できずに、日本での発見は100年越しの達成となりました。 

 森田先生はチームメンバーをはじめとする関係者に気配りをし、奥さんの「大丈夫、あなたならできるよ」という言葉に励まされながら、この長丁場を乗り切ったそうです。 

 卒業生の皆さん、これからの生活においては、森田先生やそのチームの皆さんのように目標に向かって粘り強く努力し、そして、人と人との関係を大切にしながら夢を実現してください。 

 中学校を卒業すると、今までより広い世界で生きることになります。決していいことばかりではありません。しかし、あきらめなければ中学校でがんばった経験や皆さんの若さが力になってくれます。笑顔で、そして、未来への展望を持って前に進んでください。

 結びに、卒業生とご参会の皆さまのご多幸とご活躍を祈念し、お祝いの言葉といたします。

 本日は誠におめでとうございます。 

 

 平成28年3月15日

 和光市長 まつもと たけひろ

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