平成26年度沿道環境調査結果
道路沿いの地域の環境について、市では主要路線で継続的に調査を行っています。平成26年度に国道254号など主要10路線(11地点、表1)で測定した各路線の自動車交通量、騒音、簡易測定法による二酸化窒素濃度の測定結果をお知らせします。
調査は平成26年11月4日(火曜日)から11月7日(金曜日)に実施しました。
外かく環状道路の側道
- 足洗地蔵付近は外かく環状道路の側道で市北部に位置しています。
- 1日の総交通量は約8,680台/日でした。1日の交通量の変動は、昼間7,420台/日、夜間1,260台/日と、夜間に減少する傾向があります。
- 大型車混入率は昼間平均で19%前後、夜間平均で34%前後でした。
- 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準については2時間帯(昼間・夜間)とも基準値を超過していました。要請限度については、2時間帯のうち昼間のみ基準値を満たして、夜間は超過していました。
- 二酸化窒素濃度は0.028ppmであり、平均値よりも高い濃度を示しました。
国道254号
- 国道254線は市中央部を東西に横断する4車線を有する道路です。
- 児童センター北側の1日の総交通量は約47,880台/日でした。1日の交通量の変動は、昼間39,500台/日、夜間8,390台/日と、夜間でも非常に多くの交通量がありました。
- 大型車混入率は昼間平均で25%前後、夜間平均で39%前後で、1日を通しても27%前後と高い数値を示しました。
- 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準については2時間帯(昼間・夜間)とも基準値を超過していました。要請限度については、2時間帯のうち昼間のみ基準値を満たして、夜間は超過していました。
- 二酸化窒素濃度は0.036ppmであり、今回の測定の中で最も高い濃度を示しました。総交通量が多く渋滞も頻繁に発生することから、自動車排気ガスの影響で二酸化窒素濃度が高くなったと考えられます。
県道練馬川口線
- 県道練馬川口線は市南東部に位置し、4車線を有する道路です。
- 牛房歩道橋付近の1日の総交通量は約46,400台/日でした。1日の交通量の変動は、昼間39,020台/日、夜間7,390台/日と、夜間でも非常に多くの交通量がありました。
- 大型車混入率は昼間平均で26%前後、 夜間平均で45%前後で、1日を通しても29%前後と高い数値を示しました。
- 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準については2時間帯(昼間・夜間)とも基準値を超過していました。要請限度については、2時間帯のうち昼間のみ基準値を満たして、夜間は超過していました。
- 二酸化窒素濃度は0.032ppmであり、平均値よりも高い濃度を示しました。総交通量が多く渋滞も頻繁に発生することから、自動車排気ガスの影響で二酸化窒素濃度が高くなったと考えられます。
県道和光インター線
- 和光高校北側バス停付近は、外かく環状道路「和光北IC」と県道練馬川口線を結び、市北部に位置しています。
- 1日の総交通量は約19,640台/日でした。1日の交通量の変動は、昼間16,850台/日から夜間2,610台/日と減少していました。
- 大型車混入率は、昼間平均で29%、夜間平均では36%で高い数値を示しました。
- 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準については2時間帯(昼間・夜間)とも基準値を超過していました。要請限度については2時間帯とも基準値を満たしていました。
- 二酸化窒素濃度は0.031ppmであり、平均値より高い濃度を示しました。交通量が多く大型車混入率が高いため自動車排気ガスの影響で二酸化窒素濃度が高くなったと考えられます。
- 消防分団車庫付近は、外かく環状道路「和光IC」及び市街地内と県道練馬川口線を結び、市北部に位置しています。
- 1日の総交通量は約6,590台/日でした。1日の交通量の変動は、昼間5,900台/日から夜間680台/日と著しく減少していました。
- 大型車混入率は、昼間平均と夜間平均で11~12%前後でした。
- 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準と要請限度ともに、2時間帯(昼間・夜間)とも基準値を満たしていました。
- 二酸化窒素濃度は0.024ppmであり、平均値よりも低い濃度を示しました。
県道新倉蕨線
- 月見が丘住宅付近は、市西部に位置しています。
- 1日の総交通量は約12,600台/日でした。1日の交通量の変動は、昼間11,400台/日から夜間1,200台/日と夜間に著しく減少する傾向があります。
- 大型車混入率は、昼間平均と夜間平均で9%前後でした。
- 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準と要請限度ともに、2時間帯(昼間・夜間)とも基準値を満たしていました。
- 二酸化窒素濃度は0.020ppmであり、平均値よりも低い濃度を示しました。
県道新座和光線
- リラティブ和光は、市中央部に位置しています。
- 1日の総交通量は約12,310台/日でした。 1日の交通量の変動は、昼間11,020台/日から夜間1,290台/日と夜間に著しく減少する傾向があります。
- 大型車混入率は、 昼間平均と夜間平均で13~14%前後でした。
- 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準と要請限度ともに、2時間帯(昼間・夜間)とも基準値を満たしていました。
- 二酸化窒素濃度は0.022ppmであり、平均値よりも低い濃度を示しました。
市道475号線
- 新倉市街地住宅付近は、和光市駅と国道254号を結ぶ市中央部に位置しています。
- 1日の総交通量は約8,950台/日でした。1日の交通量の変動は昼間8,150台/日から夜間800台/日と夜間に減少する傾向があります。
- 大型車混入率は、昼間平均と夜間平均で8%前後でした。
- 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準と要請限度ともに、2時間帯(昼間・夜間)ともに基準値を満たしていました。
- 二酸化窒素濃度は0.018ppmであり、 平均値よりも低い濃度を示しました。
市道408号線
- 南大和団地付近は、外かく環状道路と県道練馬川口線を結び、市南部に位置しています。
- 1日の総交通量は約9,710台/日でした。1日の交通量の変動は昼間8,730台/日から夜間980台/日と夜間に減少する傾向があります。
- 大型車混入率は、昼間平均で20%前後、夜間平均で23%前後でした。
- 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準は2時間帯(昼間・夜間)とも超過していました。 要請限度は2時間帯とも基準値を満たしていました。
- 二酸化窒素濃度は0.023ppmであり、平均値よりも低い濃度を示しました。
市道412号線
- 市場稲荷下は、市東部に位置しています。
- 1日の総交通量は約7,120台/日でした。1日の交通量の変動は昼間6,560台/日から夜間560台/日と夜間に減少する傾向があります。
- 大型車混入率は、昼間平均と夜間平均で4~10%前後で低い値でした。
- 自動車交通騒音の測定結果を各種基準と比較してみると、環境基準は2時間帯(昼間・夜間)とも超過していました。要請限度は2時間帯とも基準値を満たしていました。
- 二酸化窒素濃度は0.023ppmであり、平均値よりも低い濃度を示しました。
市道1号線
- 新倉北地域センター付近は、市北部に位置しています。
- 1日の総交通量は約3,520台/日でした。1日の交通量の変動は昼間3,300台/日から夜間220台/日と夜間に著しく減少する傾向があります。
- 大型車混入率は、昼間平均と夜間平均で11%前後で低い値でした。
- 二酸化窒素濃度は0.023ppmであり、平均値よりも低い濃度を示しました。
平成26年沿道環境調査結果表(表1)
測定路線 |
地 点 |
交通量 |
大 型 |
二酸化窒素濃度 |
等価騒音レベル |
||||
昼 間 |
夜 間 |
||||||||
国 道 |
254号 |
児童センター北側 |
47,880 | 27.2 | 0.036 | 72 | ○ | 71 | × |
県 道 |
練馬川口線 |
牛房歩道橋付近 |
46,404 | 29.4 | 0.032 | 73 | ○ | 72 | × |
新倉蕨線 |
月見が丘住宅付近 |
12,600 | 8.8 | 0.020 | 67 | ○ | 63 | ○ | |
新座和光線 |
リラティブ和光前 |
12,312 | 14.1 | 0..022 | 65 | ○ | 61 | ○ | |
和光インター線 |
消防分団車庫付近 |
6,594 | 12.1 | 0.024 | 66 | ○ | 61 | ○ | |
和光高校北側バス停付近 |
19,458 | 29.9 | 0.031 | 72 | ○ | 70 | ○ | ||
市 道 |
1号線 |
新倉北地域センター付近 |
3,522 | 10.7 | 0.023 | - | - | - | - |
475号線 |
新倉市街地住宅付近 |
8,946 | 7.5 | 0.018 | 65 | ○ | 61 | ○ | |
408号線 |
南大和団地前 |
9,714 | 20.1 | 0.023 | 67 | ○ | 63 | ○ | |
412号線 |
市場稲荷下 |
7,122 | 12.9 | 0.023 | 68 | ○ | 62 | ○ | |
529号線 |
足洗地蔵付近 |
8,676 | 21.0 | 0.028 | 61 | ○ | 56 | × | |
平 均 |
16,657 | 17.6 | 0.025 | 68 | - | 64 | - |
※表中の等価騒音レベルは、要請限度を満たしているものは“○”、満たしていないものは“×”
※二酸化窒素濃度の数値は、フィルターバッジ方による測定値を自動測定値の値との相関から、回帰式により返還したものです。
※昼間(6:00~22:00) 、夜間(22:00~6:00)の2区分の時間帯とします。
用語説明
- 二酸化窒素の環境基準:1時間値の1日平均値が0.04~0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。
- 要請限度:自動車の騒音により、生活環境が著しく損なわれる場合に、公安委員会や道路管理者に必要な措置の実施要請をしたり、意見を述べたりできる限界値で、車線数と用途地域により、昼間(65~75dB)、夜間(55~70dB)の範囲で設定されている。